Challenge India体験レポート “インドに行けば人生観が変わる”

Challenge India体験レポート “インドに行けば人生観が変わる”

インド研修レポート “インドに行けば人生観が変わる”

インド研修報告

廣瀬裕二

2012年度北海道森ゼミ

北海道大学理学部

 

 

<総評>

 

 “インドに行けば人生観が変わる

 

 この旅行誌でよく見る常套句を、今回ほど実感した瞬間はない。「そんな大げさな!」そう思う人にこそ、インドを訪ねてもらいたい。この言葉が、日本人らしい、いかにも控えめな表現だったと気づくだろう。

 

8月20日から9月16日までの一週間、インドプネー市内、Symbiosis International CollegeでのStudy India Programに参加した。この研修を一言で表すなら、“衝撃”である。日本とは、真逆。そもそもスタートからして違う。旅行を楽しむだとか、そんなことは後回し。まず出てくる気持ちは「おれは生き残る」の7文字。宿舎の大学内には、野犬の群れがいくつかあり、毎夜縄張り争いを繰り広げる。道路には、横断歩道という発想がない。仲間と手を繋いで道路を渡ったのは、実に小学生以来だった。

 

衝撃滅茶苦茶混沌、エトセトラ、エトセトラ。そんな1ヶ月間。
だからこそ、最高だった。頭の中の常識が、音をたてて崩れていく。当たり前が、当たり前でなくなる。心が自由になった気がした。常識と共に崩れたのは、しがらみや予定された未来、周りの目。無意識に私たちを縛っていたもの。ふっと、身体が軽くなるそんな経験。丸裸の自分を感じる時間。私が感じたインドは、そういう場所だった。

 

 

<研修内容について>

@プログラム 

 非常に密度の濃い研修。英語、文化、経済、政治、教育、一ヶ月という短期間で一通りの経験はできた。通常は、午前が講義、午後がインド人バディーとのアクティビティーという日程。一ヶ月通して大満足だった。以下に特に印象に残ったものを挙げていく。

 

@)講義

 はじめに集中的に受けた英語講義が、英語教育の王道、ケンブリッジ式だったことに驚いた。先生もケンブリッジの講師資格を持っているようで、授業内容も洗練されていて大満足。リスニング、リーディング、スピーキング、グラマーを1日3時間の授業でバランスよく学べた。密度が濃い。そのかわり英語全くの初心者の子はかなり苦労していた模様。しかしその難易度の高さがかえって良かったのかもしれない。毎夜、毎朝、みんな予習、復習を真剣に取り組んでいた。授業が分からなくて、相当悔しがっていた子も数人。帰国後「おれ、英語やるわ」と実際に勉強し努力している姿を見て、悔しい想いをした価値が十分にあったと思う。
 後半は、大学教授による講義。経済、歴史、神話、政治の授業で、難易度はグンとアップ。だが面白さもグンとアップ。はやり一流大学の教授の話しは面白い。知的好奇心が刺激される。人数も少人数で気軽に質問できる雰囲気で、密度の濃い時間だった。私が特に面白いと感じたのは経済の授業。「なぜ今年、GDP成長率が落ちたのか」や「今後のインド経済の展望」などを、直接現地の人から聞ける機会は非常に貴重でためになった。欲を言えば、単発の講義で終わらず、全3回などとしてもらいたかったが、日程的に厳しいかも。ただ総じて講義に関しては大満足だった。

 

A)農村訪問

 プネー市内から車で2時間、インドの伝統的な村落を見学する機会があった。24時間クラクションや人で騒がしい市内とは、うってかわって一面の草地。村というには、あまりにも広大すぎる土地にインドのスケールの大きさを実感した。都会に家を構える人がいる一方で、いわゆる貧困層と呼ばれる伝統的な暮らしをし続けている人が大勢いる。村落の人はカースト制度によって職業を制限されている模様。インドの歴史的伝統が確かに根付いている光景を目にし、インドという国のリアルを見た。
 バスでの移動中、窓から見える景色はずっと畑。畑と言っても、土地はかなり荒れている。農業用機械などは一切見かけない。野菜や作物も日本で見るような健康的な緑ではない。厳しい土地での懸命な暮らしがそこにあった。しかし農業という分野でこそ、日本は多いに技術提供ができるのではとも思う。日本の寒冷地で育つ稲作のように、その土地の条件に合わせた作物の品種改良は、まさに彼らが求めているもののような気がする。
 とにかく、滞在中、インドのリアルを最も赤裸々に感じた瞬間だった。

 

B)学校見学

 研修中、学校見学をする機会が比較的多かった。インターナショナルスクールや地元の小学校、養護学校などを訪れた。ある時は、子どもたちに手裏剣の作り方をレクチャーし(もちろん英語)、ある時は体育の授業に紛れ込み、子どもたちとバレー勝負(完膚なきまでに惨敗)をした。直接地元の子どもたちと交流する機会は貴重だった。私が子どもを好きなせいかよく思い出に残っている。そこで出会った中学2年生、日本人女の子の話し。
 その子は、父母、妹と今年の7月に父親の仕事でインドに来たとのこと。期間は向こう3年。私たちがインターナショナルスクールを訪ねた際、同じ日本人ということで先生に呼ばれた。出会った時、彼女の目が少し涙ぐんだように感じた。彼女のインド生活について話しをする内に家族の話になった。彼女の母親はインドの生活に大変苦労しているとのこと。言葉も食べ物も環境も、日本とは全く異なるインド。先日は、母親が部屋に閉じこもって出てこなくなったと話してくれた。短期留学と実際の定住では、雲泥の差があると実感。しかし驚いたことは、上から目線になってしまうが、彼女の雰囲気から、苦労や悲壮感というものを全く感じなかったことだ。「私がお赤さんと妹を支えなきゃ」と言い切っていた。母親を支え、まだ低学年の妹の面倒を見、おまけに妹の友人(日本人のちびっ子)7人くらいを引き連れる姉御として、明るく強く楽しそうにまとめあげていた。これだけ年下の子に尊敬の念を抱くことは久しぶりだ。インドという特殊な環境で、強く気高く生きる少女に心が動かされた。
 その日以来、不便に文句を言うことを止めた。シャワーからお湯が出ない。停電で電気が使えない。料理が少々口に合わない。それがどうかしたの?逆に、これがインドと、楽しめる心の余裕を持てた。彼女のお陰で、ちょっぴり強くなれた24歳の夏。

 

C)世界遺産の旅 ?アジャンタ、エローラ石窟群?

 絶句。インド文化の傑作が眼前に広がっていた。大学から車で6時間、2泊3日の世界遺産への旅。今回の研修で個人的には一番楽しかった。とにかく雄大かつ繊細で緻密。気分はドラクエ(有名なRPGゲーム)のダンジョンを歩いている気分。移動は少々大変だったが(途中ボリウッドクラブ音楽に乗ってのダンスパーティーあり、道の凸凹も相まって、バスの揺れも2倍)一見の価値あり。これ以上言葉で表現すると、色あせてしまうので、是非ご自身で見に行って頂きたい。宿泊先のホテルのディナーも最高だった。旅行中3日間は、お陰でリッチな気分を味わえた。世界遺産の偉大さを存分に味わえた。

 

 

A生活 

 

@)衣食住

 宿舎は大学校内のホステル。非常に清潔で快適。たまに起こる停電や断水はご愛嬌。虫も話しに聞いていたよりは少なく(または気にすら止めなくなったのか)、毎日焚いていた蚊取り線香も、最後の週はほとんど使わなかった。さらにテレビ、冷蔵庫、クーラーまでついて、インドでは考えられない高待遇。テレビでは、ジャパニーズ萌えアニメ含め、ドラえもんやシンちゃんが専門チャンネルで放送されていた。ドラえもんはヒンデュー語も話せるという衝撃の事実をインドで知る。立地は、市街地に非常に近く、商店街やショッピングモール、映画館はリクシャー(タクシー)でわずか5分。文句なしの住まいだった。
 食事は、朝昼は用意してもらい、晩ご飯は自分達で探す。残念ながらキッチンはないので、料理はできなかった。朝は食パンに卵とフルーツ(洋食より)で、昼はインドカレーや中華が日替わりで出る。スパイスと油が特徴のインド料理。主食は小麦粉の生地、チャパティーまたは、米、麺であり、総じて慣れると美味しい。慣れるというのは、味覚の問題ではなく、胃腸の問題。やはり胃腸の問題は、インドの登竜門。逃げ道はない、ただ受け入れるのみ。
 そして、毎日の楽しみがディナー。私たちはレストランに行き、食べる機会が多かった。これが期待よりもずっと美味しい。お薦めはタンドリーチキン。口に入れたときのスパイスの香ばしさが絶品。初めて本物のタンドリーチキンを食べることができた。バターチキンカレーと、インド高級食材ナンの組み合わせも最高。インドカレー独特のスパイスと、その後に来る甘さのコンビネーションが素晴らしかった。レストランではアルコールも売っているため、よく店に行ってはビールを飲む。お陰で予想に反し、帰国前後の体重が全く変わらなかった。

 

A)英語

 英語よりもコミュニケーション能力の方がはるかに重要。しかし、やはり同じくらい英語も重要。英語を話せて聞ける方が、留学は3倍楽しくなる。
 仲間に怪物がいた。その男は、英語が全く使えない。全く聞けない、話せない。単語のレベルも中学生並み。しかしその男は怪物だった。笑顔とジェスチャー。たったそれだけでインド人の懐に入り込む。出会ってわずか5分。彼の周りにはインド人の輪ができていた。そしてさらに驚くべきは、彼が写った写真。彼の隣に写る子の、生き生きとした顔。まるで往年の友人のような信頼関係が写真からはっきりと分かる。出会いから、わずか5分。コミュニケーション能力は、英語とは関係ないことをはっきり思い知らされた。ちなみに今回の仲間で、最も熱心にヒンデュー語を勉強していたのも彼だった。
 ただ、そんな怪物も相当悔しがっていた。英語が話せればもっともっと楽しめるのにと、毎日帰宅後に英語を勉強していた。
英語よりもコミュニケーション力の方が重要だと思う。しかし、英語もそれに劣らず重要なことも確か。たまたま飛行機で隣に座ったインド人と連絡先を交換できるのも、英語が使えればこそだと思う。

 

 

B仲間 

今回は学生7人で研修に行った。多すぎず、少なすぎず、ちょうど良い人数だったと思う。特定のグループに分かれることもなく、皆で同じ経験を共有できたことは重要だった。
不思議な7人だった。在籍学校もバラバラ。帝京、東京農大、東大、北大、九州工業大学。所属も出身もバラバラ。だからこそ互いにいい刺激になったと思う。全くバラバラの人生を生きてきた人間が、一ヶ月毎日顔を合わせる。通常の人生ではありえない貴重な経験。視野が一気に広がる。自分の人生には全く存在しなかったものを、他の6人が6人とも持っている。新しい価値観、ものの見方、考え方。新鮮であり、驚嘆であり、なによりワクワクする、非日常だからこそ出会えるものを十分に堪能できた。
もちろん、小さなけんかもした。慣れない生活と環境のストレスを、仲間にぶつけそうになったこともあった。しかし、そういったハードルを乗り越えようとしたからこそ、より結束したと思う。青春。この7人で生活できたことを誇りに思う。

 

 

<終わりに>

 素晴らしい一ヶ月だった。出会うものすべてが、今までに全く出会ったことのないもの。未知との遭遇。自分の知らなかったことが、溢れかえっている世界。常識が非常識な日常。そんな一か月間。日本の将来、インドの将来についても考えた。いろいろ思うところもある。その辺りは、直接お会いできた時にお話ししたい。ただ決意したことを一つ。

 

必ずインドに戻ってくる、次はビジネスマンとして!

 

 

2012年9月26日作成

 

 

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